転職面接のアピールは『再現性』|元売上全国1位が語る、評価される実績の伝え方

キャリア

転職活動で、誰もが避けて通れないものがあります。
そう、面接です。

そして面接対策を始めると、ほぼ全員が同じ壁にぶつかるんじゃないでしょうか。

「自分のアピールポイントって、なんだろう…」

営業職の場合、資格のような目に見えるモノを持っていない人も多い。
かといって、前職の数字を持ち出しても「それって商品力が良かっただけじゃないの?」と思われかねません。
じゃあ、いったい何をアピールすればいいのか。

今回は、元売上全国1位の営業マンが転職活動で50社以上の面接を受けた中で気づいた、「面接で本当に響くアピールの作り方」をお話しします。

転職面接で「実績アピール」が刺さらない本当の理由

面接では、誰もが現職・前職での成果をアピールしますよね。
「〇〇という商材で売上トップ」「達成率△△%」「売上◯◯円」など。
自分の場合は「売上全国1位」ですね。

正直、ちょっと盛っている人も多いと思います。
それくらい、転職市場では「実績」が大事だと思われています。

でも、です。
残念ながら実績だけをどれだけオーバーに伝えても、面接官には一切響きません。

なぜか。
再現性について、何も言っていないからです。

面接官が見極めたいのは、たったひとつ。

「ウチの会社に来て、その成果を出せるのか」

本当に、ここしか見ていません。

いやごめん盛りました。
実際には人柄とかも見ますが、本当に「成果を出せるか」を第一に見ています。

過去にどれだけ華やかな数字を持っていようと、転職先で再現できなければ意味がない。
これが、面接という場のシビアな現実です。

ここを理解せずに数字だけアピールしても、面接官の頭の中では「で、それウチでもできるの?」という疑問符が消えないまま終わってしまいます。
書類選考は通ったのに面接で落ちる、というよくあるパターンの裏側には、たいていこの「再現性のなさ」がある気がしています。

ちなみに自分も、最初の何社かはきれいに数字を並べる作戦で挑みました。
そして見事に全滅しました。
数字を並べるほど「で、それは結局なんでできたんですか?」という詰めが鋭くなる。
振り返ると、数字は「武器」ではなく「最初の質問のきっかけ」でしかなかったんだなと思います。

「売上全国1位」の看板を持って突撃して、ボッコボコにされた話

自分も最初は、この「再現性」を完全に勘違いしていました。
勘違いしてた、というより舐めてたのが正しいかもしれません。

「売上全国1位の看板を掲げてたら、なんとでもなるだろ。」
そんな気持ちで1社目の面接に乗り込み、結果はボッコボコにされて帰ってきました。

実際の面接で聞かれるのは、看板の話じゃないんです。
看板を作るまでの「過程」のほう。

「なぜ全国1位を取れたんですか?」
「そのやり方、ウチの商材でも通用しますか?」

こういう質問に、当時の自分はまともに答えられませんでした。
「自分なりに工夫して……」「お客さんに合わせて……」みたいな、ふわっとした返ししかできなかった。
言葉に詰まるたびに、面接官の目から温度が引いていくのを感じました。

「全国1位」という看板は、書類選考でしか機能しない。
面接では看板自体に価値はなくて、看板を作るまでの過程を見られているんだと完全に理解させられました。

一社目の面接で「その経験を活かして、ウチではどう仕事していこうとおもっていますか?」と聞かれた時、言葉に詰まってしまったことを今も覚えています。

なら、その「再現性」をはかるうえで、面接官は何を見ているのか。

転職実績の伝え方は「数字」より「プロセス」

面接官が見ているのは、結果に至るまでに何を考えて、何を試して、何を修正したか。
つまりプロセスです。

自分の場合、BtoC営業時代にオリジナルのトークスクリプトを作っていました。

ざっくり言うと、こんな話です。
あまりにも営業成績がボロボロだったので、自分専用のトークスクリプトを作り、そこから成果が出るようになり、最終的に売上全国1位になった。
大逆転シンデレラストーリーみたいな体験でした。

当時の話はこちら↓

当然ですが、当時作ったトークスクリプトそのものは前の会社の商品・お客さん向けに作ったもの。
次の職場で、そのまま使えるわけではありません。

でも、ひとつだけ持ち運べるものがありました。
PDCAサイクルを回した経験です。

課題を見つける。
仮説を立てる。
試す。
修正する。
有名なアレです。

この経験は扱う商材が変わっても使えます。
業界が変わっても、商品が変わっても、お客さんが変わっても、土台は同じ。

そこに気づいてから、面接でのアピールの軸を完全にずらしました。
「売上全国1位」という事実そのものではなく「そこに至るまでに何をしたか」を語るようにしたんです。

たとえば「最初は会社配布のトークが自分の声に馴染まなかった」「お客さんの反応を見ながら言い回しを差し替えた」「数字に出るパターンと出ないパターンを切り分けた」みたいに、過程を分解して話すイメージです。

そうしたら、面白いように面接に通るようになりました。
書類で看板がきいて、面接でプロセスがきく。
両輪がそろって、ようやく内定が出るようになった感覚です。

このスタイルに変えてからは、面接官からの質問の質も大きく変わりました。
プロセスを話したあと、実際に相手側の業務内容について深堀りしたうえでの質問が多く来るようになりました。
つまり、実際の業務とのフィッティングです。
この質問が来れば、ゴールは近いと言えるんじゃないでしょうか。

数字そのものより、そこに至るプロセスを言語化できる人。
転職市場で評価されるのは、明らかにこちら側でした。

営業の転職面接で語れる「プロセス」を作る、今日からできる習慣

ここまで読んで「自分にはプロセスとして語れる経験がない……」と思った人もいるかもしれません。

大丈夫です。
プロセスは今日からでも作れます。

やることはシンプル。
「自分がやっていることを、プロセスとして記録する」。
これだけです。

たとえば、

  • 商談の振り返り
  • 施策の仮説と結果
  • うまくいかなかった理由の分析

こういう積み重ねが、転職時に「語れる経験」として機能します。

ポイントは、結果だけでなくそこに至るまでの思考の流れを残しておくこと。
最初は「なんとなく上手くいった」「気合いで取れた」みたいなアウトプットになるかもしれませんが、続けていくうちに言語化ができるようになってきます。
この思考の流れの言語化ができないと、面接で再現性のある話をするのはむずかしいです。

「Aだと仮説を立てたけど刺さらなかった。だからBに切り替えたら上手くいった。」みたいな話。
こういった試行錯誤ストーリーがあると、商材が変わっても通用するロジックとして伝わります。

面接官にしてみれば「お、ウチの商材でも同じやり方で動きそうだな」と想像しやすい。
これが、面接における「再現性」の正体だと思っています。

記録の仕方は、なんでもいい気がします。
ノートでもメモアプリでも、自分の振り返り日報でも。
完成度よりも、続けられる形で残すことのほうが大事です。

自分の場合、毎回商談メモに2〜3行のメモを残しています。
「お客さんが何に反応したか」「自分が何を変えてみたか」「上手くいったか」「次は何を試したいか」。
これくらいの軽さ。

そして、地味に大事なポイントとして「ちゃんと振り返る」。
自分はここが本当に苦手で、書くだけ書いて一切振り返ってないメモも多くあります。

それでも良いんです。
書いてる時点で少しは自分の頭の中が整理される。十分偉い。
キッチリやりすぎるとしんどいんで、ほどほどでいきましょう。

ちなみに、これは転職を考えていなくてもやる価値があります。
プロセスを記録する習慣は、現職でのパフォーマンス向上にも直結する。
自分もこうやってブログで過去のことを文字に起こしていく中で、当時は気づけなかったことに後から気付かされることが結構あります。

転職活動を始めてから慌てて材料を探すより、日々の仕事を「あとで語れる形」で残しておくほうが、ずっと楽です。

まとめ:転職市場で評価されるのは「数字」ではなく「再現できる経験」

良い転職をするために必要な、たったひとつのこと。
それは、「転職先でも再現できるプロセスの経験を積むこと」だと思っています。

華やかな実績は、たしかに書類選考では強い武器になります。
ただ、面接ではほぼ必ずその裏側を聞かれる。
そこで成果に見合うだけの納得感のある回答ができないと、看板はあっさり剥がれてしまうんです。

結局のところ、自分がやってきたことをプロセスとして語れるかどうか。
それが、転職市場での自分の価値を決めている気がします。

今すごい実績がなくても、焦らなくていいと思います。
日々の仕事の中で、何を考えて、何を試して、何に失敗したのか。
それを言葉にしておくだけで、自分の引き出しは確実に増えていきます。

今はそんなふうに考えています。
みなさんも、少し整理してみるのもいいかもしれません。

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